▲6月5日高知新聞朝刊より

このたび、KOUグループが総力を上げてサポートする七宝野球クラブが、天皇賜杯全日本軟式野球大会 ENEOSトーナメント高知県予選にてみごと優勝を勝ち取りました。

高知県下の社会人軟式野球チームは現時点で登録数約200チーム（高知県軟式野球連盟による）。そのなかはランク分けされており、A級と呼ばれるのが4チーム、七宝野球クラブはその下となる7チームからなるB級となります。B級の七宝野球クラブが並み居る強豪の中で勝ち上がり、全国大会に出場することはまさに快挙と言っても過言ではありません。

※写真は追ってアップいたします。

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エース山本の好投に援護射撃。4番末国の決勝タイムリーで王手

準決勝での強豪・ハカタ貨物との試合は初回から激しい投手戦の様相を呈し、お互い1点も与えず譲らない緊迫した試合展開になりました。
途中、ランナーは出るものの、両チームともなかなか得点には結び付けられません。そんな苦しい状況のなか、七宝野球クラブのエース山本は本調子ではないのにも関わらず、好投を続け、相手打線を見事無失点に抑えました。試合は8回まで両者0点のままであえなく時間切れ。特別延長に突入した9回表の七宝野球クラブは、ノーアウト満塁の正念場を迎えます。事態を打開しようと強行策に出たものの、策ははまらず、9回表を痛恨の0点で終わってしまうという絶対絶命のピンチに陥りました。

そのような状況で迎えた9回裏、チームに活を入れたのはエース山本の粘りある投球でした。山本は9回裏も無失点に抑え、再度特別延長へ突入させることに成功しました。この山本の粘りに後押しされるかのように、10回表は打線が気炎を吐きます。まず、4番末国のライトオーバーで2点を奪取して王手をかけると、さらに6番小松のエンドランで1点を追加します。
その裏は内野ゴロの間に1点を失いこそしましたが、山本の好投で後続を断ち、長く苦しい戦いはゲームセット。2点差で逃げ切り、七宝野球クラブが準決勝を制しました。

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粘って粘って掴んだ頂点。粘りの七宝野球クラブの真骨頂

午後からの中澤氏家薬業との決勝戦は、午前の準決勝と違って、初回から1番堀尾の3ベースヒットで快調な滑り出しを見せました。しかし、堀尾に後続が続くことができずに1回は無得点。2回に四死球と8番小松（克）のレフトへの3ベースヒットで初得点をあげ、試合の流れを作ります。7回表には、準決勝でタイムリーを打った5番末国のヒットと送りバントから、続く7番股川の打球が難しい軌跡を描いて相手のミスを誘い、2点目を追加しました。
しかし、相手はやはりＡ級。7回裏にヒットとエラーにて1点を失うと、なおも1死1-3塁からエンドランを決められて同点に追いつかれ、さすがA級の地力の強さを感じさせられる展開に。その後、粘りの野球を続ける七宝とともに、お互い同点で譲らぬまま勝負の行方は最終回へ。
ドラマは最終回に待っていました。
9回表、疲れの見える相手投手の四死球により、七宝野球クラブは満塁に。2死満塁から2番鈴木が粘り、押し出しの四球を選ぶと、これが決勝点となり、七宝野球クラブは激戦に勝利して天皇杯高知県予選を制しました。

悲願の全国への切符を手にした七宝野球クラブは、兵庫県で10月20日に開幕する「天皇賜杯全日本軟式野球大会 ENEOSトーナメント」へ駒を進めます。

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準決勝

6月4日　11時～
高知市市営球場にて
対戦相手　ハカタ貨物

七宝野球クラブ
山本─

ハカタ貨物
大野─有澤

試合出場メンバー（七宝）
1　キャッチャー
2　レフト　堀尾
3　ファースト　仙頭
4　ライト　末国
5　ショート　寺元
6　セカンド　小松（功）
7　センター　股川
8　ピッチャー　山本
9　サード　小松（克）

決勝

6月4日　14時～
高知市市営球場にて
対戦相手　中澤氏家薬業

七宝野球クラブ
仙頭─

中澤氏家薬業
嶋崎、田島─松本

試合出場メンバー（七宝）
1　ライト　堀尾
2　レフト　鈴木
3　ピッチャー　仙頭
4　キャッチャー
5　ファースト　末国
6　セカンド　小松（功）
7　センター　股川
8　サード　小松（克）
9　ショート　寺元